
板挟みのストレスに苦しむポジション中間管理職。
会社にとって、なくてはならない重要なクッション役です。
そんな中間管理職の多くは、日々の業務に追われ、自分のストレスを上手く吐き出すことを忘れがち。もし……
「ストレスが溜まっているのは分かるけど、どうすればいいか分からない」
という状態であれば、次の5つのポイントを意識してみてください。
- 本音を笑顔で語る
- 相手のレベルを受け入れる
- 自分のレベルは高いと自己肯定する
- 理解者を育てる
- 仕事を仕事だと思わない
この記事では、ストレスフリーに働くポイントを紹介していきます。が……
中間管理職に「もっと頑張れ」という意図で作った記事ではありません。
すでにストレスが限界を迎えている人は、無理をせず、自分を休ませることを最優先してください。
一番大切なことは「自分を守ること」です。
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なぜ中間管理職は追い詰められるのか

なぜ中間管理職は追い詰められるのか?結論は単純。
耐えることに慣れているからです。
常にクッション役となる中間管理職。
業務を潤滑に回すことが最大の使命といっても過言ではない日々を過ごしていると、次第に……
自分が我慢すればいいか
という感覚にたどり着きます。
これは非常に危険で、自分がストレスの限界を迎えていることに気づけなくなってしまいます。
そうなってしまう前に、ちょっとずつストレスを減らす方法を取り入れていくことを強くお勧めします。
中間管理職が持つ「一つ上の視点」が孤独感を増す

中間管理職は常に「一つ上の目線」を意識しています。
そのため、一般職のスタッフに対して「なんで誰も相手のことを考えて動けないんだ」と感じる場面が多くなります。
結果どんどん周りと根っこの考え方に溝ができ「孤独感」からストレスを感じるように。
周りに気を遣う優しい人ほど、この状態になりがちです。
板挟みなうえに中間管理職には「決定権がない」

トップと中間管理職の大きな違いは「決定権」を持っているか否かです。
これが……非常に悩ましい。
例えば部下から質問があり、指示を出した結果、上司からNGが出るという場面。
これをされてしまうと、中間管理職としては面子が潰れてしまいます。
上司の言い回しに配慮が足りず、部下から「頼りにならない」と信頼を失う場面に遭遇したことも。
力量不足と言われてしまえばそれまでですが、こういった「決定権」を持っていないがゆえの摩擦は、ストレスの大きな要因です。
追い詰められた中間管理職は『伝書鳩』を選ぶ

板挟みのストレスに追い詰められた中間管理職は「伝書鳩状態」になってしまうことも。
自分の意思を持たず、上司からの指示を噛み砕くこともなく、ただ部下に伝え、部下からの質問にはその場で答えず、ただ上司の指示を待つ状態。
思考停止した状態なので、ストレスを感じにくいかもしれませんが、このままでは「承認欲求」が満たされず、徐々に心をむしばんでいきます。
最終的には、自分も周りもイヤな思いをして終わってしまうので、伝書鳩になるという選択肢は避けてください。
二枚舌を使う中間管理職は自滅する

いわゆる「二枚舌」はオススメしません。
「上司に言っていることと、部下に言っていることが違う」
誰かを守るためなど、時には必要な場面もあるかもしれませんが、基本的に二枚舌を続けていると、最終的に信頼を失い、居場所を失い、ストレスとして自分に返ってくるので要注意です。
ストレスフリーに働く5つのポイント

ポイントは5つ。
- 本音を笑顔で語る
- 相手のレベルを受け入れる
- 自分のレベルは高いと自己肯定する
- 理解者を育てる
- 仕事を仕事だと思わない
ひとつずつ説明していきます。
本音を笑顔で語る

スタッフを育てる時に「傷つけてしまうかも」と気遣うあまり、何も言えなくなるというストレスを抱えている人に有効なテクニックです。
指導する時に、気を回しすぎて深刻な感じになっていませんか?
言いにくいことほど笑顔で「○○さーん、これダメだよー(笑)」といった感じで伝えたほうが、相手もスッと受け入れてくれることがあります。
こういったキャラポジションを取れると、ストレスは激減します。
普段から軽口なコミュニケーションを意識してみてください。
相手のレベルを受け入れる

能力が未熟な部下にイラ立ってしまい、つい否定的な態度をとってしまうことも。
これは部下との信頼関係にヒビが入る大きな要因。
信頼関係が築けなければ、結局こちらの想いは届かず「全然改善されない」と、ストレスが余計に溜まることに。
相手のレベルを受け入れ、信頼関係が築ければ、意思疎通ができないといったストレスが軽減されます。
これには具体的なテクニックがあるので、別記事ですが参考にしてみてください。
参考:部下の能力を引き出すスキル『コーチング』【現場経験15年の集大成】
自分のレベルは高いと自己肯定する

中間管理職は目線の違いを認識しましょう。
相手のレベルが低いのではなく、貴方のレベルが高いんです。
周りよりレベルが高くなければ管理職には選ばれません。
天狗になれという意味ではなく、自分を認めたうえで相手のことを見ることができるようになれば、「なんで(俺はできるのに)こんなこともできないんだ」というストレスから開放されます。
2番手・理解者を育てる

店長という立場であれば「副店長」や「次期店長」といった人材の育成がおススメです。
自分の立場を理解してもらい、あらゆる場面でサポートしてくれる理解者。
理解者が一人いるだけで、業務負担だけでなく、心の負担も大きく減ります。
もし、そういった人的余裕がない場合は、信頼できる上司を一人見つけてコンタクトをとるのもの一つの手です。
中間管理職は孤独になりやすいので、職場内で理解者を作ることを意識すると環境を変える大きな一歩になります。
仕事を仕事と思わない

これができれば苦労しないって怒られそうですが……根本の部分です。
モチベーションは、誰かがあげてくれるものではなく、自分であげるもの。
もちろん誰かと話したり、本を読んだりしてモチベーションがあがることもあります。
ですが、それは一時的なもので、高いモチベーションを保てるかどうかは、自分にしかコントロールできません。
今している仕事のなかで、やりがいを感じれる部分を探してみてください。
そこに特化して仕事を突き進めていくというのも一つの手です。
すでにストレスが限界を迎えているなら

一番大切なことは『自分を守ること』です。
ここだけは絶対に忘れないでください。
仕事はあくまでも「生きていくうえでの手段の一つ」。
そして中間管理職がストレスに追い詰められるのは「業務条件」が合っていないことが原因です。
同じ職場である以上、変われない、変えれないことはあります。
もちろん耐えてきた分だけ、間違いなくスキルは伸びています。メンタル面も含めて。
でも、その場所に、その会社に居続けることで自分がダメになってしまうと思うのであれば、最終的には転職だったり、退職という選択肢もありです。
自分の人生ですから、やりたいことをやれる方が幸せです。
少しでもストレスに苦しむ中間管理職が減ることを願います。
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