僕は上司からのある一言がきっかけで価値観が壊されました。
何故かどこの会社にも高確率で存在する「ダメな上司」や「合わない上司」。
- その時の機嫌で判断されるので、毎回指示が変わる
- 仕事上無視もできず、話すたびにストレスが溜まる
- 上司と部下に対する態度が違いすぎて信用できない
そんな上司にストレスを抱えながら働いていた雇われ店長の僕。
「職場の雰囲気を悪くしたくない」
「どこの職場でも嫌なことはある程度あるんだから耐えなきゃいけない」
「上司がダメなんじゃなくて、自分の努力が足りないんだ」
そう自分に言い聞かせながら数年。会社は好きだったので、なんとか踏ん張り続けることに。
色々とポジションも変わり、自分にも部下ができました。
ただ残念なことに上司は相変わらず気の合わないその人のまま。
地方のサービス業で人材も少なく、限られた仲間で頑張っていたんですが……
ある日、本部会議でその上司が僕の部下を名指しで「使えない」と吐き捨てたんです。
自分にとって苦楽を共にした大切な仲間です。
それをなぜ現場のことも理解せず、協力体制もないその上司に、店を支えてくれている仲間を乏しめられなくてはいけないのか……
その時「ポキッ」と心の中で何かが折れました。
「あ、こんな人材が上司として評価される会社にいたらダメだ」と。
現状のまま頑張ることに急激な不安を感じ始めました。
「辞めてやる」ではなく「辞めないと自分の人生がダメになる」という感覚が近かったです。
ただ生活もあるのですぐに辞める訳にはいかず、僕はある3つの行動をとることに決めました。それは、
- 合わない上司と徹底的にストレスなく付き合う
- 転職をするための準備を始める
- その上司を踏み台にする
この行動をとり始めてから、僕の人生の価値観は変わることに。
結論から言うと、転職することなく、その上司とは会わなくていい環境になりました。
転職せずに済んだのは運が良かっただけだと思いますが、行動に移すのが遅くなればなった分だけ、きっと人生で大きな損をしていました。
単純に辞めるという選択肢もあったのですが、今回の行動は自分にとって正解だった確信しています。
もし、今あなたが同じようにダメな上司や、合わない上司のせいで苦しんでいるなら、この記事が手助けのヒントになると思いますので、ぜひ最後まで読んで見てください。
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上司と合わないなら割り切る!徹底的にストレスなく付き合った結果
ダメな上司との関係性でストレスを感じやすい人は、他人の感情に敏感で、気を遣ってしまう性分な方が多いのではないでしょうか?
そんな方は、まず【会社を辞めてもどうにかなる】という心を持つことが重要です。
会社を辞めたら、上司もただの他人です。
そう割り切ったうえで、僕がとった行動はこちら。
- 基本メールでしか連絡しない
- 相談は別部門の上役に協力してもらう
- 最低限の仕事しかしない
- 話す時は愛想笑いもしない
- そもそも上司と思わない
……改めて文字にしてみると酷いですね。
部下に同じことされたら、異動を願い出ますね……
でもそれでよかったんです。
だって嫌われて問題なしと思っての行動なので。
会社を辞めるつもりなら、嫌われても何の問題もなしです。
嫌われることが目標になれば、ほぼストレスを感じる機会はなくなります。
ただ、社会人として最低限の仕事はしないといけないので、やりすぎには注意してください。
また、相談できる別の上役を見つけておくのも大切です。
ダメな上司ほど変なプライドが高いので「部下が自分以外にしか相談しない」というのは、不快な気持ちにさせる効果が高いです。
あとは運がよければ、もし不当な扱いを受けたときに、適正な判断で守ってくれることもあるので、上司と同格かそれ以上のポジションの味方がいると非常に有利です。
リスクを整理して解消していく
単純に辞めてしまうというのも、選択肢の一つとしてありです。
しかし、何の準備もなしに退職というのは当然ながらリスクが高いですよね。
なので僕は、まず半年後に退職を目標として、周りの誰にも言わずコソッと転職の準備を進めることしました。
その時にしたことはこちら。
- 引継ぎ資料をつくる
- 徐々に他のスタッフさんへ仕事を振る
- 転職先のピックアップを始める
実はこの行動が後々自分にとってメリットが大きかったので詳しく紹介していきます。
引継ぎ資料を作る
辞めるにしても、なるべく他のスタッフさんに迷惑がかからないように、引継ぎ資料を作成することにしました。
最初にしたのは、自分が抱えている仕事の整理。
できるだけ引継ぎ資料を簡単にしたかったので、まず日々の作業を箇条書きにしてみることに。
すると……まぁ、完全に自分の能力不足なんですが、一旦距離を置いてみてみると、意外とどうでもいい作業がチラホラ……
目の前の仕事に追われていると気付かなかった効率の悪い仕事をやめることで、仕事の負荷が減って、少し心にも余裕ができたんです。
次にルーティン作業をTODOリストにすることで、仕事の漏れも減って更に効率的に。
辞めるために始めた作業が、なぜか仕事の効率化に繋がるという皮肉……笑
自分の働き方のレベルアップに繋がったので結果オーライです。
徐々に他のスタッフさんへ仕事を振る
「引継ぎ資料を作ったから、あとはこれ見てやってね」
……なんて、無責任なことをするわけにもいかないので、徐々に仕事を振りつつ、サポートをすることに。
それまでの僕は、なるべく負荷の多い仕事は自分でやらなければいけないと考えていました。
というのも、部下に重い仕事をさせてしまう苦しみを自分が味わってきたので、同じことをしたくなかったんです。
でもこれは間違いだったんです。
いざお願いしてみると、スッと受け入れてくれただけじゃなく、本人達のモチベーションが上がったんです。
たまたま良い仲間に恵まれたのもあると思いますが、ある程度は上司に頼られるというのも、部下にとってはやりがいに繋がるんだと、その時感じました。
丸投げでは重すぎる……かと言って頼られないと成長につながらない……きっかけはアレですが、大切なことを覚えることができました。
中間管理職って難しいですね。笑
【参考記事】「後輩の指導が難しい」と思ったときの思考法
転職先のピックアップを始める
転職先を探す時に自分が思いついた方法は2つ。
まずは知り合いに聞いて転職先を探すというやり方。
ただ……こっちは選択しませんでした。
というのも、僕の性格上、もし転職先が自分に合わなくても、知り合いに迷惑をかけるのが嫌で断れないだろうと思ったからです。
もう一つは単純に転職サイトへの登録。
とりあえず自分にどんな選択肢があるのかを知るのに転職サイトへの登録はよかったですね。
あと小さなことですが、転職サイトに登録しただけで一種の覚悟というか、現状への反発というか……これだけで少し気持ちが楽になったのをよく覚えています。
合わない上司は踏み台にすればいい
僕の場合は「この上司は会社にとってマイナスだ」という強い思いがありました。
「上司の立場もわからない未熟な立場が偉そうに」
そう言われても返す言葉がありません。
ただ、自分がしてきたこと。その上司がしていたこと。
どうしても僕は単純に自分が引くだけという結末には納得ができなかったんです。
結果その上司を踏み台にする道を選んだ僕。
具体的に何をしたかというと、自分の成長の糧として利用しようということでした。
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