ADHD(注意欠陥・多動性障がい)のある人は、興味のないことへの集中力が散漫だったり、忘れ物が多く、接客業で働くことに不安を感じるかもしれません。
しかし、適切な対処法を身につければ、接客業で働くことは問題なくできます。
実際、私は15年以上接客業界におり、ADHDを持つスタッフさんと何度も一緒に働いたこともありますが、ひいき目なく、良い接客をできる人がほとんどでした。
本記事では、ADHDを持つ人が「接客業で働きたい」と思った時に参考となるポイントを紹介します。
お客様とのコミュニケーションは『一点集中』
接客業では、お客様とのコミュニケーションが欠かせません。
しかし、ADHDのある人は、会話中に他のことに気が散ってしまうことがあります。
そのため、以下の工夫をしてみましょう。
- 目を見て話す
- 相手の話に興味を持って聞く
- 聞いたことを自分の言葉でまとめる
- 聞き取れなかったことは確認する
「目の前のお客様に全力を注ぐ」ことがポイント。
長時間集中しようとするのではなく「今目の前にいるお客様」と、区切りを意識することが重要になります。
私が経験上、ADHDのあるスタッフさんの接客が良いと感じたのは、恐らくここのポイントを押さえれている人が多かったからだと思います。
複数のタスクを同時にこなさない
ADHDのある人は、整理をすることが少し苦手なので複数のタスクを同時にこなすのは避けた方がいいでしょう。
一つの仕事に集中し、丁寧にこなすことがポイント。
焦らず、自分のパフォーマンスが最大に発揮できる働き方を見つけてください。
スケジュール管理を徹底する
ADHDを持つ人は、スケジュール管理が苦手な傾向にあります。
しかし、シフトだったり、業務の予定だったりと、働く上でスケジュール管理は必須。
スケジュール帳やスマホのカレンダーを活用して、シフトや予定を確認しましょう。
また、事前にやるべきことをメモしておくクセをつけておくと、忘れ物も減り、作業効率も上がるのでおススメです。
睡眠と食生活に気をつける
ADHDのある人は、睡眠不足や栄養不足になりやすい傾向があります。
特に接客業は、シフト制の場合が多く、不規則な生活リズムで、睡眠不足や栄養不足になりがち。
しかし、睡眠と食生活が乱れると、集中力が低下し、ミスをしてしまう確率が上がります。
定期的な食事や十分な睡眠を心がけましょう。
自分の能力に合った働き方を知れば強みになる
ADHDのある人が接客業で働く場合に気を配っておくと良いポイントを紹介してきましたが、注意してばかりいないとダメかと言われたら、そんなことはありません。
- 好奇心旺盛で前向きに頑張れる
- 感覚に優れていて他の人では気づけないところに気づける
- 判断スピードが優れている
- 独創性や発想力がある
- 業務内容が自分の好みに合えば突出して力を発揮できる
といった長所もADHDのある人の特徴。
特に、職場の雰囲気と合致した時に発揮するパワーは、周りにも良い影響を与えてくれる貴重な人材です。
どんな人でも、合う合わないはあるし、長所も短所もあります。
大切なことは短所を知ってコントロールし、長所を活かせる環境に身を置くこと。
ここまで読んで「接客業で働いてみたいな」と思った時は、気軽に飛び込んでみましょう。
「短期で色々な体験をしてみたい!」なんて人は、リゾートバイトという、ちょっと変わった働き方もあるのでおススメです。
参考サイト>>行ってみたかった憧れのリゾート地でアルバイト!【リゾバ.com】
もし接客業未経験で不安な場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
接客業に興味を持った時に、少しでも参考になれば嬉しいです。
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