
接客業はやりがいがある反面、「人間嫌いになりそう…」と思われやすい職種。
特に真面目な人ほど、理不尽な対応やクレームに振り回され、心が疲弊しがちです。
というか、実際に私自身も何回も『人間イヤイヤ期』をやり過ごしてきた人間です。
この記事では、そんな経験をもとに接客業で人間嫌いになる瞬間を10個紹介しつつ、うまく乗り越える対処法を解説します。
適切な対策を知ることで、メンタルを守りながら仕事を続けるヒントになったら嬉しいです。
接客業で人間嫌いになる瞬間8選

1. 理不尽なクレームを受けたとき
「なんでこの程度の融通が利かないんだ!」みたいな無茶な要求をされることは結構あります。
正直無理なものは無理です。
理不尽なクレームは接客業の宿命ですが、適切に対応しつつ、自分を責めすぎないことが大切です。
対処法
- 冷静に事実を確認し、必要以上に謝らない
- 改善すべき点があれば店舗全体で共有
- 理不尽なクレームは上司や同僚と共有し、一人で抱え込まない
と、頭では分かっていてもクレームは心がついてこないものです。
クレームの対応などはこっちの記事でもう少し深堀しています⇒理不尽なクレームに落ち込む前に!効果的な対処法と気分をリセットする方法
2. 上から目線で横柄な態度を取られたとき
「お客様は神様だろ?」と言わんばかりの態度で接してくる人に出会うと、ストレスが溜まります。
対処法
- 毅然とした態度で接し、必要以上にへりくだらない
- 適度な距離を保ち、無理に迎合しない
- 「自分のせいではない」と割り切る意識を持つ
「スタッフさんがいるからお店を利用できる」のだから、お互いに感謝しあう関係のハズ……
なぜありがとうという気持ちが持てないのか不思議でなりません。
3. 無視される、失礼な態度を取られたとき
挨拶しても無視される、スマホを見ながら注文されるなど、人としての礼儀を感じられない瞬間はモヤっとします。
対処法
- 業務として割り切り、感情を持ち込まない
- 「そういう人もいる」と考え、気にしすぎない
これは経験上ですが「店員さんと目を合わすのが恥ずかしい」など悪気がない人の方が圧倒的に多いので、気にしないのが一番です。
4. 店内でのトラブルに巻き込まれたとき
お客様同士の喧嘩や、他のお客様に迷惑をかける行動を目の当たりにすると、対応に苦慮します。
対処法
- 冷静に対処し、必要なら上司や警備に報告
- 自分一人で解決しようとしない
接客業は色々な人と関わることが増えるので、職場によっては割とある場面だったりします。
巻き込まれないよう、距離感を保つのが一番の対策です。
5. 体調が悪いのに休めないとき
人手不足の店舗では、「体調が悪くても休めない」ことがあります。
無理をしすぎると、仕事に対する嫌悪感が増してしまいます。
対処法
- 普段から体調管理を徹底
- 無理なときは早めに相談し、休める環境を整える
これは……店長経験者として耳が痛いところですが、スタッフさんを十分にそろえることができないお店側の過失です。
あまりにもひどいようだったら、働き先を変えるのも選択肢の一つです。
6. 「ありがとう」が全くもらえないとき
他の職種と違って接客業で働く一番のやりがいは「他者からの承認」です。
ありがとうと言ってもらえるのは何よりの承認。
せっかく接客業で働いているのに、そのご褒美がないと、自信がなくなり心がささくれていきます。
対処法
- お客様の反応に過度な期待をしない
- 「仕事として淡々とこなす」という意識を持つ
- 「やってあげて当たり前」はあっても「やってもらって当たり前」はないと肝に銘じる
7. ネットやSNSで理不尽な悪評を書かれたとき
実際とは違う内容で悪評を書かれると、精神的ダメージが大きいですよね。
酷い時は個人が特定されかねない形で書かれることもあるので、本当に心が削れます。
対処法
- 冷静に対処し、必要なら店舗側で対応を協議
- 気にしすぎず、誠実な接客を続ける
- 基本ネット上でしか攻撃できない人は相手にする価値はありません
ただの憂さ晴らしで、それらしい理由をこじつけて文句を言う人もいます。
本当に困った、イヤな思いをした、改善して欲しいと思うお客様は、ちゃんと連絡をしてくるはずです。
一方的に書いて逃げるだけの人の言葉に心を傷つける必要は全っっくありません。
8. 仕事ができる人ほど負担が増えるとき
「できる人に仕事が集中する」ことにストレスを感じる人も多いです。
特に真面目な人ほど自分の手が空く瞬間を嫌い、常に仕事を探し、負担が増え続けます。
「自分ばっかりが大変な思いをさせられて周りは上手く手を抜いている」なんて感じてしまうと、仕事仲間すら嫌いになってしまいます。
対処法
- 業務の分担を上司に相談する
- 手を抜いていい時は抜く
- 全てを完璧にこなそうとしない
接客業に限った話ではないかもしれませんが、緩急つけて働くコツを知っておくことはとても大切です。
接客業で鍛えられた「人を見る目」がアダとなる

接客力を磨いていると、おのずと人を見る目が鍛えられます。
それがゆえに、見えなくてもいい人の感情や思惑に気づいてしまうことも。
他の人が気にしない部分も、自分だけひっそりと傷付いたりすることもあります。
「人は人、自分は自分」と割り切る心を持つことが重要です。
まとめ:接客業のストレスと上手に向きあう心構え

接客業は大変ですが、適切な対処法を知っていれば、ストレスを軽減できます。
当然ですが、今回紹介したような「心を傷つけに来る人」は、ごく一部です。
「こんな経験ばっかりするんなら接客なんてしたくない!」なんて誤解されがちですが、そんなことはありません。
接客業は生きていくうえで大切な『人間関係を築くスキル』が磨けるステキな職種です。
もし傷つくようなことがあっても大丈夫。
「接客で付けられた心の傷は、接客で癒すことができる」というのが私の持論です(だから人間イヤイヤ期を乗り越えられているわけです笑)
とはいえ、どうしても接客業がツライという人もたくさんいるでしょう。
ちょっと限界っぽいな~という方はこちらの記事も参考にしてみてください⇒「接客が怖い…」何度も辞めたいと思った接客への恐怖心を克服した方法
無理をせず、自分の心を大切にしながら働きましょう。
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