
「どんな店長になりたいですか?」
「どんなお店にしたいですか?」
副店長、店長代理といった次期店長ポジションの人が、面接や評価面談で必ず聞かれるこの質問。
ですが実際は、
- 抽象的になってしまう
- ありきたりな回答になる
- 自分の言葉で話せない
と悩む人が多いポイントです。
この記事では、
- 質問の意図
- 具体的な答え方(型)
- そのまま使える例文
- ビジョンの作り方
まで、現場で使えるレベルで整理します。
なぜこの質問がされるのか

価値観の確認
この質問の本質は、「どんな判断をする人か」を見ているという点です。
店長は、
- 売上を取るか
- 人を守るか
- ブランドを守るか
など、日々判断を迫られます。
その判断軸=価値観を確認するための質問です。
方向性の一致
もう一つの目的は、会社・店舗との方向性が合うかです。
例えば、
- 数字重視の会社
- 接客重視の会社
では、求められる店長像は全く違います。
つまりこの質問は、「この会社で活躍できるか」を見極めるためのものです。
「どんな店長になりたいか」の答え方

基本の考え方
答え方はシンプルで、「価値観+行動」で語ること。
NGは「優しい店長になりたいです」のような抽象論。
- どんな考えで
- どう行動する店長か
まで落とすことが大切です。
NG例
よくある失敗パターン:
- 「スタッフに優しい店長になりたいです」
- 「売上を上げられる店長です」
- 「信頼される店長です」
全部『抽象ワードのみ』で終わっている。
これでは評価されません。
使いすぎNGな話題
これは好みが分かれる部分ですが、現状の店舗の問題点を挙げ過ぎるのは注意が必要です。
「課題を把握できている」という点では評価されるので、大事な視点ですが、現店長に対する批判的な言葉が続くと「部下にすると使いにくいかもしれない」という印象を与える可能性もあります。
悪いところ、ではなく「改善したらもっと伸びそう」だから「自分が店長になったらそこに着手したい」という答え方がおススメです。
また、現店長に対する批判的な言葉にならないようにするためには、店長の視点を知っておくことが大切です。
まずは店長の仕事とはどんなものなのかを、客観的に整理することから始めてみてください。
▶店長の仕事とは?店長が求められる役割と業務内容
答え方の例文
例文①:人材育成型
「私は、スタッフ一人ひとりが主体的に動ける環境を作れる店長になりたいと考えています。
そのために、日々の業務の中で任せる範囲を広げ、判断経験を積ませることを意識します。結果として、個人に依存しない強い店舗を作りたいです。」
例文②:売上重視型
「私は、数字に基づいた改善ができる店長になりたいと考えています。
売上や客単価などのデータをもとに課題を特定し、具体的なアクションに落とし込むことで、再現性のある店舗運営を実現したいです。」
例文③:現場バランス型
「私は、売上と働きやすさのバランスを取れる店長になりたいと考えています。
数字だけでなくスタッフの状態も見ながら、無理のない運営で継続的に成果を出せる店舗を作りたいです。」
ポイントはすべて共通で、「考え方 → 行動 → 結果」までセットで話すこと。
こういった、ビジョンを整理するには、自分にとっての『理想の店長像』を明確にしておくと、頭がスッキリします。
『理想の店長像』を深堀したい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
▶ 【理想の店長像】店長として大切なこととは?
「どんなお店にしたいか」の答え方

考え方
こちらも同じ構造で、「コンセプト+具体状態」で語ることが大切です。
単なる理想ではなく、
- お客様にとってどうか
- スタッフにとってどうか
まで具体化することがポイントです。
NG例
- 「明るいお店にしたいです」
- 「お客様に愛されるお店です」
抽象的すぎて競合店舗と差別化できないようなワードは避けましょう。
答え方の例文
例文①:顧客体験重視
「私は、お客様が“また来たい”と自然に思えるお店を作りたいと考えています。
そのために、接客の質を標準化し、誰が対応しても一定以上の満足度を提供できる状態を目指します。」
例文②:チーム重視
「スタッフ同士の連携が取れているお店にしたいと考えています。
そのために、情報共有を徹底し、誰かに負担が偏らない体制を作ることで、結果的にサービスの質向上にもつなげたいです。」
例文③:売上・効率型
「私は、効率的に売上を最大化できるお店を作りたいです。
動線や配置、オペレーションを見直し、無駄を減らすことで、少ない負担で成果を出せる店舗を目指します。」
ポイントは「理想の状態」を『現場の動き』に落とすことです。
芯のあるビジョンの作り方

経験から言語化する
一番ブレない方法は、「過去の経験」から言葉を作ること。
例えば:
- 良かった上司
- 嫌だった職場
- 成功体験・失敗体験
ここから、
「自分は何を大事にしたいのか」を抽出します。
具体性を持たせる
次にやるべきことは、行動レベルまで落とすこと。
NG:
「風通しの良い職場」
OK:
「毎日5分のミーティングで情報共有する」
ここまで落とすと、一気に説得力が上がります。
店長としてのビジョンを現場で活かす方法

ビジョンは『言うだけ』では意味がありません。
重要なのは、日々の行動に落とすこと。
具体的には:
- 朝礼で方針を共有する
- 数値と紐づけて管理する
- 評価基準に組み込む
これにより、“言葉”が“店舗の文化”に変わるようになります。
まとめ
「どんな店長になりたいか」「どんなお店にしたいか」は、価値観と行動をセットで伝える質問です。
ポイントは3つ:
- 抽象論で終わらせない
- 行動レベルまで落とす
- 経験ベースで語る
そして最も重要なのは、 「実際にそう動けるのか?」が問われているという点です。
回答を作るだけで終わらせず、そのまま現場で実践してください。
それが、そのまま評価とキャリアに直結します。
私自身、副店長⇒店長というステップアップを体験したタイプなので、よかったらこちらの記事も参考にしてみてください。
▶副店長から店長へ昇進する人の特徴とは?ステップアップする人の共通点



コメント