
店舗運営において設備や備品を導入する際、「リースと購入のどちらが得か?」と迷うことはありませんか?
コストを抑えつつ、経営の安定を図るためには、それぞれのメリット・デメリットを理解し、状況に応じた選択をすることが重要です。
本記事では、リースと購入の違いを分かりやすく解説し、経費削減に繋がる選択ポイントをご紹介します。
リースと購入の基本的な違い

リースとは?
リースとは、特定の設備や機器をリース会社から借りる契約のことです。
契約期間中は月額または年額のリース料を支払い、契約終了後は返却または再リース、買い取りなどの選択肢があります。
リースのメリット
- 初期費用が抑えられる:高額な設備でも、一括購入する必要がないため、資金繰りが楽になる
- メンテナンス費用込みの契約が多い:故障時の修理や交換をリース会社が対応することがあり、管理の手間が減る
- 最新機器を導入しやすい:定期的に入れ替えが可能なため、常に最新の設備を使える
リースのデメリット
- 総支払額が割高になることも:長期間利用する場合、購入よりもコストが高くなることがある
- 契約期間の縛りがある:途中解約が難しく、状況に応じた柔軟な対応がしにくい
購入とは?
購入は、設備や備品を一括、またはローンで支払い、自社の資産とする方法です。
購入のメリット
- 長期的に見てコストが安い:使用期間が長くなるほど、リースよりもコストメリットが出やすい
- 自由に使える:所有物なので、改造や転売も可能
- 固定資産として計上できる:減価償却を活用し、税制面でのメリットを得られる
購入のデメリット
- 初期費用が大きい:まとまった資金が必要で、資金繰りに影響を与える可能性がある
- メンテナンス費用が自己負担:修理や交換が必要になった場合、すべて自社負担になる
店舗運営でリースか購入を検討すべき什器・設備の例

以下のような設備・什器は、リースと購入のどちらが適しているかを慎重に検討する価値があります。
1. 業務用冷蔵庫・冷凍庫
飲食店や小売店では必須の設備ですが、故障時の修理費用が高額なため、メンテナンス込みのリースが選ばれることが多いです。
2. POSレジ・キャッシュレス決済端末
最新のシステムを導入しやすい点では、リースが有利。
ですが、POS操作が変わることでオペレーションの負荷もかかるので、長期的に使用するなら購入も検討の余地があります。
3. 空調設備(エアコン)
耐久性が高いものの、設置費用やメンテナンス費がかかるため、リースにすることで初期負担を抑えられます。
4. 業務用コピー機・プリンター
故障の際のメンテナンスが必要なため、メンテナンス契約込みのリースが一般的です。
ただし、使用頻度が低ければ購入の方がコストを抑えられので、特に印刷をしたりしないのであれば、小さな家庭用プリンターの購入でもよいでしょう。
5. 店舗用照明設備
長期間使用できるため、基本的には購入が有利ですが、最新のLED照明やデザイン性の高いものを定期的に変更したい場合はリースも選択肢に。
経費削減に繋がる選択ポイント

1. 資金繰りとキャッシュフローを考える
初期費用を抑えたい場合はリースが有利。
一方、長期運用を考えるなら購入のほうがコストを抑えやすいです。
2. 設備の使用期間を見極める
短期間の利用ならリース、長期間の運用なら購入がおすすめです。
耐用年数や最新技術の登場頻度も考慮しましょう。
3. メンテナンスの負担を考慮する
頻繁にメンテナンスが必要な機器は、メンテナンス費用込みのリースが便利です。
一方で、メンテナンスが少ない設備なら、購入したほうが安く済む可能性があります。
4. 税制面でのメリットを比較する
リースは経費計上が可能ですが、購入は減価償却による節税ができます。
会社の経理方針に応じて最適な方法を選びましょう。
まとめ
リースと購入、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが正解とは一概に言えません。
大事なのは、資金繰りや運用期間、メンテナンスの負担などを総合的に判断することです。
経費削減の観点を踏まえつつ、店舗運営に最適な選択をしましょう。
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