「店長は数字を作るのが仕事」
どんなに理想の職場を目指したって、利益が残らなきゃ潰れる。
最終的には数字から逃げることはできない。
だから、スタッフさんとの間に溝ができる判断も仕方がないと思っていた。
副店長から店長になったばかりの自分は一人抱え込んででもがむしゃらにやってみた。
でも、それが孤独の入り口だった。
オープニングからいたスタッフさんが辞める。
また一人辞める。
決して悪い理由で辞める訳ではない。
でも「この店じゃないところへ」
そう判断された結果だった。
人が減れば、その穴は店長――つまり自分が埋めるしかない。
余計にがむしゃらになる。
でも、また辞める。
「店長の言っていることは分かるんだけど」
辞めるスタッフさんが笑顔で言ったその一言が頭から離れない。
気づけば、2年目に赤字になっていた。
経費削減ばかりに目が行って色んなところにガタがきた。
今なら「あそこをこうすればよかった」「削るべきではなかった」と思える。
けど、店長職から離れて数年間は、あの時の自分は間違えていない。と心を守ることで精一杯だった。
数字は大事。当たり前。
でもそれ以上に、
現場だけに漂う流れや絆の方が大事。
離れた後で気づいてもね。うん。ちょっと遅いよね。
だから、せめて今現場で頑張ってくれている人の心に寄り添えたらな、って思います。
