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防火管理者必見!消防訓練がラクになる『ブラインド型訓練』とは?

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防火管理者に任命された時に、一番ハードルが高く感じてしまうのが消防訓練。

学校などで体験したことはあるものの、いざ自分が【消防訓練のシナリオを考える側】の立場になると何をすればいいのか分からないんですよね。


また、よくある消防訓練シナリオは「○○さんが○○に行って○○をして……」といった感じの、個人指名の台本形式。

訓練を受ける側にとっては指示通り動くだけなので、楽かもしれませんが……実はこれ防火管理者にとっては非常にやっかいなんです。

まず簡単にデメリットを挙げると

 

  1. 誰が参加可能かを事前調査したうえでシナリオを作らないといけない
  2. 毎回出火場所が変わる毎にシナリオを作り直さないといけない
  3. 参加者はシナリオ通りに動くだけなので訓練のポイントが頭に入らない


といったところです。

3番とか致命的ですよね。

「やって意味がない」とまではいいませんが、何のために消防訓練をしているのかわかりませんし、そのうえ手間までかかるなんて防火管理者泣かせと言っていいでしょう。


でも、シナリオの作り方をちょっと工夫するだけで、前述のデメリットは、ほぼ解消できるうえに、シナリオ作成にかかる手間が減ってラクになっちゃうんです。


ということで今回は【ブラインド型消防訓練】というものを紹介させていただきます。

消防訓練の準備手順


消防訓練をおこなうのに必要な手順は、

  • 自衛消防の組織図作り
  • シナリオ作り
  • 消防署などへ連絡・依頼


というシンプルな3ステップです。

それでは順番に説明させていただきますね。

自衛消防の組織図を作る

防火管理者の管理業務のひとつとして、自衛消防の組織図作りがあります。

これは防火管理者を定める際に、消防署へ提出する必要がある書類なので、そちらを丸々使っちゃえばOKです。

そんな小難しいものではなく、店舗の「○○エリアは○○さんが隊長で、○○さんが副隊長ね」という責任分担のようなもので、割り振りはだいたい「上位役職~出勤率の高い人」という順番で決めます。

理由は、出勤率が低い人が指揮系統の訓練をしていても、いざ災害が起きた時にいなかったら無意味になってしまうので(笑)

あとは入社や退社にともなってメンバーが変われば、組織図を修正してあげる必要があるので、そこだけチェックしましょう。

消防訓練シナリオを作る

今回最大のポイントとなる、シナリオを作成しましょう。

それでは先に要点をおさえて中身を紹介すると

  1. 警報がなる
  2. 消防署へ出動依頼の電話(訓練火災である旨を連絡)
  3. 「警報が誤報なのか本当の出火なのか確認を行うので慌てず待機」の放送もしくは連絡を行う
  4. 警報がなっている箇所へ【最寄りのスタッフ】が向かう
  5. 出火場所を発見、報告
  6. 避難開始指示(出火場所によって通れるルートが変わるのでそこを指示する)
  7. 【出火場所の近くにいる】自衛消防隊による消火開始指示
  8. 消防車がついたと仮定し、消防車の誘導(消防署との距離によってかわるので、この項目は自店の場所に応じて変更してくださいね)
  9. 自衛消防隊より「消火できないレベルにまで火が強くなった」の報告
  10. 自衛消防部隊の避難開始
  11. 避難完了
  12. 防火管理者への避難完了方向


上記のポイントをおさえておけば、シナリオは基本OKです。


そして今回紹介する『ブラインド型』の最大ポイントは、出火場所を誰にも教えないということ。

つまり出火箇所が特定されるまでは、誰が消火を担当するのか、誰がお客様を誘導するのか、どこが安全なルートになるかが分からないということです。


こうなることで、参加者は全員自分がどう動くべきかを考えるため、やったことが記憶に残るし、問題点なども浮き彫りにすることも可能。


「一から十までカッチリ決められたシナリオ」や「出火開始から避難完了までの時間を短くすることだけに特化したシナリオ」を作ろうとすると、一番はじめに書いた通り、作成にかかる手間が極端に増えるだけでなく、訓練自体の意味が無くなっちゃうんですよね。


もちろん、出火開始から避難完了までの時間が短いのに越したことはありません。

ちょっと不謹慎な言い方ですが「みんなでいい記録だそうぜ!」くらいのゲーム性があった方が、参加者も退屈しないんじゃないでしょうか?


そして、何より防火管理者にとって楽なのが、出火場所を変えればいいだけなので、一度シナリオが出来上がれば変更する必要がないということ。


大切なことは実際にやってみて、どこが問題だったか、どこが良かったか等を、プロの消防士さんの視線も交えて、みんなで反省会をおこなって、次回の注意点として記録しておくことです。

それを次の消防訓練開始前に全員で確認し、積み重ねていくことで、いざ緊急事態になった時に「本当の意味で対処ができるスタッフ」が育っていきますよ。

消防訓練の依頼方法

消防訓練をする時は、主に2箇所に連絡をする必要があります。

  • 最寄りの消防署
  • 契約しているセキュリティ会社

 

消防署への連絡する内容

まず最寄りの消防署に電話して、訓練予定日を伝えて、消防訓練の指導依頼を行いましょう。

依頼方法や書面の種類は地方によって異なるようなので、消防署へ問い合わせるのが一番確実です。

消防訓練に関して消防士の方々は非常に協力的です。快く教えてくれるので、気兼ねなく電話して色々聞いちゃいましょう。

依頼書などの手続きが必要……となると面倒なイメージですが、住所や店舗名と簡単な項目を記入するだけなので、手間もそんなにかかりませんのでご安心ください。

セキュリティ会社へ連絡する内容

訓練日が確定したら、契約しているセキュリティ会社へ「○月○日の○時に消防訓練を行います」と一言伝えておきましょう。

消防訓練時は警報をつかうことが多いので、事情を知らないセキュリティ会社さんが慌てて来てくれちゃうかもしれません(笑)


消防訓練と一緒に訓練しておきたいこと


消防訓練を依頼する時に、一緒におこなっておくと今後のためになる項目というものがあります。

それは「AED訓練」「地震対策」「防災アイテムの使い方」の3点。


特にAEDについては、沢山の人に使い方を知っていてほしいです。

AEDの使い方・必要なタイミングを知っておくことで、命を救える可能性が比較にならないほど高くなります。

個人的な想いになりますが、僕の記憶から一生消えないお話がありますので、是非こちらのサイトはみていただきいたい(注意:非常に命の重みを感じるサイトです。覚悟のうえご覧ください)⇒ ASUKAモデル

このサイトのおかげで多くの命が救えるキッカケが増えたことは間違いないと思います。


次に地震対策も「南海トラフ」などが注目されていることからも重要性が高いといえます。

地方自治体が持っているハザードマップを用意して訓練を行えば、より内容のあるものになるでしょう。


最後に防災グッズ。こちらは日々新しいものが出ていますので、消防士さんにどんなものがいいのか質問してみてくださいね。

【余談】ブラインド型消防訓練にたどり着くまで


僕が防火管理者になった当初は、まさに一から十まで決められたシナリオをつくっていたため、毎回作り直さなきゃダメで、消防訓練が面倒でしょうがなかったんです。

そんな中「どうにかラクする方法はないか!?」と試行錯誤した結果行き着いた答えが……


「もう、出火場所だけ決めるから、あとはみんなに考えてもらおう!!」


という何とも責任逃れ満載なものでした(笑)


そこで消防署に「大筋だけ決めて、あとはその場その場で判断するようなものでのOKですか?」と相談したところ、返ってきた答えは「全く問題ないです」とのこと。

もう、ガッツポーズもんですよね。


そして生まれたのが『ブラインド型』(実は今回のブログを書くのにあたり検索してみたら他やっているところが僅かにあるみたいですね)


回数を重ねるごとに、色々な問題点が見つかり改善されるため、最近では訓練後の反省会時に「特に私たちから言える問題点がない」と消防士の方に言っていただけるほどのものになってきました。


参加するスタッフさんたちも、それぞれ高い意識をもってくれているため、毎回参加率は有志にも関わらず50%~60%ほどとなっています。


防火管理者というのは責任の重い立場です。


頑張って、ラクして(笑)、みんなが自分で自分を守れる訓練をしていきましょう♪

マッスルデリ

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