
いや、別に混ぜてもキケンじゃないんですけどね。
現場のスタッフさん達を見ていて、意外と「怒る」ということと「叱る」ということを、分けて考えていない人が多いということに気づき、これは格好良いお父さんを目指す僕としては深堀が必要だなと感じたので、考察をまとめます。
【怒る】というのは【抑えにくい感情】です

喜怒哀楽という言葉に含まれている通り、怒るっていうのは、感情です。
「あたりまえじゃん」
そう思った貴方。何かすみません。
でもちょっと考えてみて欲しいのですが、そもそも感情ってなんであるんだと思います?
科学的には明確に解明されていないっぽいので、あくまでも僕個人の考えですが、もとは「生存本能」に必要だったからだと思います。
(話が逸れますが、人間の本能に関して考察するときは、原始時代の人々をモデルにおくと、割と納得いくことが僕は多いのでオススメです)
そのなかで「怒る」という行為は、「自分にとって不利益(生存を脅かす)な事態を招く対象に対して攻撃を行う意思表示」のためにあるんじゃないかなぁ、と考えているんです。
ということで「怒る」ということは、自分を守るときに働く感情ということ。
つまり相手を攻撃することが主な目的となるため、「怒る」という行為は、相手を傷つける可能性が非常に高いものだと思っていただけると、しっくりくる気がするのですがいかがでしょうか?
【叱る】というのは【目的のある行動】です

「叱る」というのは、注意喚起を目的とした行動だと思います。
「○○したら危ないでしょ!」とか「育成の樹?そんなブログ読んでたら頭わるくなるでしょ!」など、その相手が「そのままだといつか困るようなことは避けさせてあげたい」という時にとる行動を「叱る」……または「諭す」といいますね。
基本的に「叱る」という行為は愛情がなければできない行為です。
よく「叱ってもらえるうちが花だよ」なんていう言葉を聞きますけど、本当にそうだなって思いますね。だって、嫌い・無関心といったマイナスな関係の場合は、大体の人が「無視」もしくは「ただただ激昂する」という選択をしますので。
また「叱る」ときに大切なことは、かならず「理由を添えて叱る」ということ。
子どもを例にあげていうと、
ダメな例:「そんなところで遊んじゃだめでしょ!」
良い例:「そんなところで遊んでたら、車にはねられて怪我するよ!」
といった感じです。
単純に「○○をしてはだめ」というのは簡単なのですが、相手から考えるチャンスを奪います。
理由や経緯を伝えることで、二次的な被害を未然に防ぐことができますので、しっかり意識しましょう。
大切なのは相手のことを考えているかどうかです

前述の個人的見解を見たあとでは「怒る=×」「叱る=○」という風に僕が考えているように見えますが、そんなことはないので誤解のないようお願いします。
確かに「怒る」と「叱る」という行為は、使う場面を間違えると相手に真意が伝わりにくい(そもそも怒っているときに、何かを伝えようと考えれるほど冷静になれる時はあんまりないと思いますが(笑))
でもそれがいい場合もあるんです。
人間なので、すべて「正論」では納得できません。感情の存在は無視してはいけないんです。
相手が大人であれば、諭したり、叱ったりするほうに重点を置くべきでしょうが、相手が子どもであれば「人間の感情に触れる」経験も大切だと僕は思います。
なので、つまるところ「相手のことを思ったうえでの行動かどうか」ということが万事大切ということですね。
今誰かに怒っている貴方。
それは貴方にとって不利益をもたらす存在なのでしょう。
でもそれは、貴方が攻撃しないと……「構ってあげないといけない」存在ですか?
怒るのも叱るのもパワーがいることです。
そんなパワーを使うべき相手なら、しっかり使いましょう。
でも、もし「この人にそんなパワーを使うのは勿体無いな」と思うような相手であれば、無視してしまうのもストレス回避のひとつの手ですよ。
ちなみに人材育成に関わるひとであれば、ここは避けて通れないパワーの使いどころです。
感情と行動を分けて考えれるクセが付けば、イラっとしてもひと呼吸置くことで冷静になれるメンタルが鍛えられると思いますので、自分のレベルがあがるまで、少しの辛抱です。頑張りましょう。
子どもに「パパきらい」と言われても、ニコニコ笑顔で涙を流せるくらいのメンタル鍛えていきます。目指せ格好良いお父さん。